2017年9月22日に発売された最新iPhoneシリーズ「iPhone 8/ iPhone 8 Plus」を格安SIMではなく、ドコモの本家回線で超格安の月額308円で維持するための方法を紹介します。

やや特殊な手順を踏みますが、通常契約する場合の料金と比較し、やってみる価値があると感じる人もいるはずです。

もちろん、普通にドコモでiPhone8を新規/機種変更しても月額308円なんて価格には絶対にならないでしょう。他社からの乗り換え(MNP)でもドコモではiPhoneの月々サポート割引額に違いはないので、MNPをしても特別に維持費が安くなることはありません(使えるキャンペーン・割引に若干の違いはあります)。

鋭い方は「308円」というキーワードだけでおよその方法に検討が付くかもしれませんが、今から解説する格安維持方法にはコモが2017年夏モデルから始めた新しい割引方式のキャンペーン「docomo with(どこも・うぃず)を使います。

→ 2018年12月1日~2019年5月31日まで実施されている学割「ドコモの学割」を使うことでも、iPhone XR(2018)年モデルを同じく月額308円から使う事ができる大幅値引きが実施中です。以下で解説する方法では学割以外のユーザーも308円でiPhoneを持てますが、学生ならば学割を使ったほうが手っ取り早いです(参照:「2019年ドコモの学割攻略 割引&特典を最大活用」)。

若干手間は掛かりますが、すでにドコモのシェアグループがあれば機種変更でも月額負担308円(子回線の場合)が実現出来る維持方法ですので、とにかく毎月の支払額を安くiPhoneを使いたい方は参考にしてみてください。

先に通常通りのドコモ iPhoneの価格を見たい人はこちら→「ドコモのiPhoneシリーズを見る

最安280円維持を実現するための条件

・iPhoneの端末代金を先に一括払いすること(ドコモショップで買う必要は無し。詳細は後述)
・パケットデータ容量は家族とシェアする(280円はグループの子回線1回線分あたり)
・家族以外への無料通話は無し(カケホーダイ系も選べますが、基本料金が高くなる)

まず先程から「308円維持」というフレーズを出していますが、これはあくまでドコモの基本料金分だけです。iPhone本体の購入代金を含んでおらず、かつ最安を目指すためにファミリー向けの「シンプルプラン」への加入(カケホーダイではないプランを想定)となりますので、他社への無料通話・代表回線のシェア用パケット料金も含んでいません。

それでもトータルでは通常契約でiPhone8を買うより多くのケースで安く維持できる計算ですので、まずは各購入シミュレート結果を見てください。

内訳 月額の支払い金額
機種代金 (一括払いのため含まず)
基本料金 シンプルプラン(スマホ):980円
ISP料金 spモード:300円
パケットプラン シェアオプション:500円
割引 docomo with:-1,500円
合計 毎月 308円(税込み)

これで月額308円になります。このようなプランを組むには通常通りiPhoneをドコモショップで注文するだけでは出来ませんので、続いて詳しく手順を解説します。

【このプランで出来ること】
家族内の通話は無料(その他国内通話は22円/30秒)
・インターネットは親回線のパケットシェアで通信可能
・Wi-Fiでの通信も可能

家族以外へ滅多に電話をかける必要がなく、家族みんなでドコモのスマホを使っている人向けのプランとなっています。

必要であれば月額308円維持ではなくなっちゃいますが、シンプルプラン→通話し放題のカケホーダイ/5分間まで通話し放題のカケホーダイ・ライトなどに変えることも可能です(docomo withは通話の基本プラン変更をしても続きます)。

なお、docomo withの308円維持運用については以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参照ください。

☆「最安月額308円でスマホ追加契約が可能”docomo with”(ドコモ・ウィズ)割引のお得な運用方法を解説

docomo withを使うために対象スマホへ機種変更する

2017年10月6日時点では、上記の308円運用方法解説記事でも紹介したように、2種類のスマホ 「Galaxy Feel SC-04J」および「arrows Be F-05J」をドコモと契約した場合のみドコモウィズ割引を適用することが出来ます。他のスマホやiPhoneの購入時には使うことが出来ない、専用の割引なのです。

→ 2018年8月時点において、docomo with対象機種は全7種類まで増えました(ただしすでにarrows Be F-05J, SC-04J, MO-01Kなどは販売終了済み)。iPhoneを使うのならどれでも同じですが、2017年夏モデルより多機能・高性能な機種も増えています。docomo with機種の比較はこちらを参照。

→ 2018年9月1日より、iPhone 6s 32GBモデルがdocomo withの対象となりました。本ページで紹介している契約テクニックは「iPhone 8シリーズや最新機種を使いつつdocomo withを維持する」というものですが、iPhone 6sで良いという場合は普通にドコモで契約・利用すればOKになりました → 9月1日からドコモiPhone6sがdocomo with対象に!月額280円でiPhoneを追加契約する方法

iPhone 8 / iPhone 8 Plus, iPhone Xを使いながらdocomo with割引を使うためには、まず最初にdocomo with機種へ機種変更する必要があります。そして、docomo with機種が登録された電話番号(SIMカード)回線を別途購入したiPhone8(SIMフリー、またはドコモモデル)に差し替えて使うだけです。

ステップ1: docomo with対象機種を購入する
ステップ2:docomo with端末を売却する
ステップ3:ドコモ回線で使えるiPhone8を手に入れる
ステップ4:iPhone 8にdocomoのSIMカードを入れて使う

それでは各ステップで掛かるコストを試算してみましょう。

今後対象機種は増えていくと見られますが、ドコモウィズの対象機種は10月6日時点では2機種のみです。機種はどちらを買っても維持費には違いは出ませんので、好きな方を選んでください。

☆「ドコモ Galaxy Feel SC-04Jをみる」/機種変一括 36,288円(販売終了)

☆「ドコモ arrows Be F-05Jをみる」/機種変一括 28,512円(販売終了)

☆「ドコモ Galaxy Feel2 SC-02L」/ 機種変一括42,120円(2018年冬モデル)

☆「ドコモ arrows Be F-04K」/機種変一括 33,696円 (2018年夏一番人気)

☆「ドコモ LG Style L-03K」/機種変 一括40,176円

☆「ドコモ AQUOS sense SH-01K」/一括30,456円(オススメ)

☆「ドコモ AQUOS sense 2 SH-01L」/ 一括31,752円(2018年12月12日~事前販売開始)

☆「ドコモ iPhone 6s 32GB(docomo with用)」/ 一括42,768円

docomo with機種購入時には各種割引を使うことが出来ます。下取り・家族まとめて割(カウントのみ)・dカード決済によるポイントアップ・機種変更事務手数料無料(オンライン限定)などがあります。詳しくは公式サイトで確認してください。

☆「ドコモ 実施中のキャンペーン一覧

ここではGalaxy Feelを購入し、iPhone 6(全容量同額)を下取りに出し、下取り22,000円+724dポイントを貰ったとして計算していきます。

機種代 36,288円
下取り -22,000円
dポイント -724円相当
ステップ1
(機種購入)のコスト
13,564円

ドコモで購入したdocomo with対象の端末が不要な場合、端末(白ロム)を売却してもOKです(利用可能なSIMカード/回線を売却することは犯罪です)。もちろんそのまま使いたいのなら売らずに自分や家族で使っても良いです。

売却先は携帯買取専門店、リサイクルショップなどいろんなルートがありますが、ヤフオクでの落札相場は26,000円前後(2017年10月時点)です。

ステップ1まで 13,564円
機種売却益 -26,000円
ステップ1+2
のコスト
-12,436円

ヤフオクの出品手数料は「Yahoo!プレミアム」の会員であれば8.64%に対し、ヤフーマネーでの受け取りによって9%相当のTポイントが還元されますので実質無料です(2017年10月時点のキャンペーン)。

ドコモのSIMカードで使えるiPhone 8(旧シリーズも同じ)で一般的に入手/利用可能なのは以下の3種類です。

・アップルストアで販売されるSIMフリーモデル
・docomoから販売されたモデルの白ロム(SIMロックの有無は問わず)
・au/Softbankから販売され、SIMロック解除済みの白ロム

au/Softbankから発売された端末は、購入から最短でも101日が経過しないとSIMロック解除できないはずなので、2017年10月時点では公式でロック解除されたものは出回っていないはずです(auでは2017年12月より一括支払い済みの場合は即日ロック解除が可能にルール変更されます。参照「2017年auスマホのSIMロック解除ルール変更で何がどうなる?白ロム運用・格安SIM利用時の注意点」)

アップルストアでの SIMフリーiPhone 8 64GB モデルの価格は85,104円です。ドコモのキャリアモデルであれば、ヤフオクで75,000円~80,000円が相場です。docomo withで契約した回線で使う場合はSIMフリーである必要はありませんので、少しでも安く買いたいのならあえてロック解除がされていない端末を買うのも手でしょう。

ここでは大雑把に64GBモデルの新品購入価格7.5万円としておきますが、開封品の中古ならもっと安く落札出来るチャンスもいっぱいあるはずです。ヤフオクでは先程と同様にヤフープレミアム会員であると落札価格に対して5%相当のTポイントが貰えます(ただし毎月最大1500Tポイントが上限)。

2017年10月時点ではまだiPhone 8の安い在庫を手に入れるのは難しいかもしれません。しかし、昨年の例で言えばiPhone 7は発売から2~3ヶ月後には発売時の価格より2~3万円くらい値下りした在庫もありました。すぐにiPhone 8を使いたいのなら定価~若干安いレベルで買うしかなさそうですが、将来的にはもっと通常購入方法より節約度がアップするはずです。

ステップ2
までの通算
-12,436円
iPhone 8
64GB購入代金
75,000円
ヤフオクポイント -1,500円相当
ステップ1-3まで
の合計コスト
61,064円

*ドコモのネットワーク制限が掛かった端末(白ロム)・アクティベーションロックが掛かった不正品を買ってしまうとSIMカードを差し込んでも通話/データ通信など一切の利用が出来ないため、信頼できる相手から購入してください。オークション/フリマサイトでのリスク/トラブルを回避したいのならアップルストアで正規購入をしましょう。

docomo with対応機種のGalaxy Feel, arrows Beは共にnano SIMサイズであるため、iPhone 5以降のモデルであれば差し替えるだけで使えます。SIMカードの変更手続き・手数料は必要ありません

SIMカード入れ替え時の初期設定はiPhoneを普通に購入した場合と同じです。オンラインで購入した場合の初期手続きについては「ドコモ iPhone購入後の利用開始前設定方法」を参照下さい。

一度ドコモウィズの割引適用が始まったら、あとは端末購入を伴う機種変更/解約/対象外のプランに変更などを行わなければ、ずっと月額1,500円の割引が続きます

あとは前項で紹介した、月額280円で維持してください。

内訳 月額の支払い金額
機種代金 (一括払いのため含まず)
基本料金 シンプルプラン(スマホ):980円
IPS料金 spモード:300円
パケットプラン シェアオプション:500円
割引 docomo with:-1,500円
ステップ4までのコスト 61,064円
2年間の合計維持コスト 67,784円(税込)

*維持費、コストにはポイント還元を含み、購入/売却価格は随時変動するものです。家族外への通話料金・その他オプション、ユニバーサル料金なども含みませんので、この価格はあくまで目安として参考にしてください。

Galaxy Feel, iPhoneの購入代金を2年間の平均維持費として考えれば、iPhone8 64GB本体代金込みで月額2,800円強(2年平均)で運用出来ることになります。

さらに3年目、4年目も機種変更せずにそのまま使えば、ず~っと月額維持費は280円です。今回は話題のiPhone 8で試算しましたが、docomo with回線のSIMの入れ替えは自由に出来ますので、もっと別のドコモスマホ・SIMフリースマホでも同じように運用が可能です。

☆ドコモの簡単オンライン注文手順まとめ

ではここでdocomo withを使わず、通常通りにdocomoでiPhone8を購入した場合のプランも計算して比較してみましょう。

内訳 月額の支払い金額
機種代金 月額1,323円×24回
(合計 31,752円)
基本料金 シンプルプラン(スマホ):980円
IPS料金 spモード:300円
パケットプラン シェアオプション:500円
合計 毎月 3,245円(税込)
iPhone 6下取り -22,000円
dカード支払い -1,774円
家族まとめて割 -5,184円/台
2年間の合計維持コスト 48,922円(税込)

先程と同じ、iPhone6を下取りする場合で月々サポートを適用させると、2年間のトータルコストは約4.9万円まで安くすることが出来ます(同一期間に「家族まとめて割」の対象機種を複数台を購入した場合)。

docomo with機種に比べて、iPhone 8を直接ドコモで契約すれば家族まとめて割の割引対象・一括購入時のポイントアップ・「ドコモ 話題のスマホ 100人に1人1万ポイント還元キャンペーン」の対象になるなど、金銭的なメリットもたくさんあります。

・・・docomo with回線を経由した場合よりも毎月の支払いは高くなりますが、2年間のトータル維持費は普通に機種変更したほうが安くなります

これだけ見るとdocomo with回線で契約したメリットが無いようにも見えます。しかし、docomo withの効果は3年目以降に現れます。

3年目になると通常購入では機種代金の支払いも完了しますが、月々サポートが切れますので、月額料金は1780円~になります。

総額コスト docomo with
回線でiPhone運用
通常の
機種変購入
2年分 67,784円 48,922円
3年分 71,408円 71,986円
4年分 75,032円 95,050円

*どちらもシンプルプラン・子回線の場合。

通常機種変更の場合は24ヶ月が経過したタイミングでまた買い換えれば良いとも言えますが、2年ごとの買い替えが面倒に感じるのならdocomo withでの月額280円維持費回線の方が3年・4年と使い続けることでずっと安く済みます。

iPhoneで直接docomo with割引が使えれば簡単なのですけれど、現状でiPhone 8/8 Plusなどをそのまま契約・プラン変更だけをすることは出来ませんので、月額コストを下げたい・2年毎に買い換える必要性を感じなくなったらdocomo with回線運用にしてスマホ代金の節約を検討してみましょう。

【2018年3月限定 お得情報】:2018年3月31日まで、ドコモの公式オンラインショップで使える機種変更クーポンが発行されています。iPhoneの対象機種は「iPhone 8 256GB/iPhone 8 Plus 256GB/ iPhone X(64GB/256GB)」となり、機種変更で安く最新モデルのiPhoneを買う希少なチャンスですので、お見逃し無く! 詳しくは「[機種変更・新規クーポン配布] ドコモ iPhone Xにも使えるシークレットクーポン配布中」のページを参照下さい。

この方法を応用すると、iPhone 8に限らずドコモ回線で使えるスマホ白ロム・SIMフリー端末・iPhoneならどこのメーカー製品でも格安維持が出来ますので、各自の使い方に合わせて節約方法を実践してください。

docomoオンラインショップのメリットまとめ
irumo

iPhone 8を docomo withプランで運用する方法は2017年10月時点ではそれぞれの提供条件を満たしているため関係ありませんが、ドコモでは契約するプランによってSIMカードを差し替えて使うことにより追加のお金が掛かる「指定外デバイス料金」というものが設定されています。

指定外デバイスの判定がされるのは「タブレット用プランを契約しているのにスマホ(iPhone)で使う」、「ケータイ用プランを契約しながらスマホで使う」といった、契約の種別を跨いでSIMカードを入れ替えた場合になります。

docomo withのプランはもともとスマホ向けであり、iPhoneに入れ替える(SIMフリー・他社のSIMロック解除済み端末も含む)のはルール的にOKなので心配無用です。

指定外デバイスルールに関するより詳しい解説は「ドコモ回線運用 シンプルプランの契約区分と指定外デバイス料金発生条件について」のページにて行っていますので、興味のある方は参照ください。

docomo iPhone8を機種変更でも月額308円で維持する方法 ドコモウィズ回線活用術

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3 thoughts on “docomo iPhone8を機種変更でも月額308円で維持する方法 ドコモウィズ回線活用術

  • 2017年10月8日 at 12:25 PM
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    この前、docomo withを契約して半年未満の回線からiPhone8に機種変する事で割引が継続できるかとオンラインショップで問い合わせた所、購入サポートと月々サポートを利用していないので割引は継続可能と回答をいただきました。その際は入荷連絡後発送手続きをしてから、オンラインショップに電話をして割引継続の手続きをしてもらわないといけないそうです。(オンラインではシステム上機種変すればdocomo withが外れるため)
    上記のような回答が得られましたので、docomo ポイントが余ってるなどで購入される方でオンラインがあれば安く購入できるので一定の需要があるのではなでしょうか?
    やる前には事前に問い合わせをお勧めしますが情報までに。。。。。

    • 2017年10月8日 at 1:17 PM
      Permalink

      興味深い情報ありがとうございます!

      確かに普通にオンラインで機種変更をしてしまうと契約自体が変わってしまいますが、公式の提供条件にも「端末購入補助(月々サポート・端末購入サポート等)を適用せずに定価で購入した場合」は継続可能とされているので、web注文でも変則的な処理をやってもらえるならいけそうです。なかなかdポイントをたくさん消費するのは面倒ですし、新品のiPhnoe白ロムが安くなる前ならやってみる価値がありそうですね~

      • 2017年10月8日 at 5:05 PM
        Permalink

        ですよね。今ですとオンラインでクーポン使ってiPhoneXを機種変して即SIMロック解除を実施して値が下がる前に売り抜ければポイントの有効活用できてお得なのではないのかなと思います。
        すぐに買えるかどうかが問題なのですが(笑)

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