携帯電話会社から「ガラケー」機種の販売が極端に少なくなっていている昨今、そろそろスマートフォンデビュー・スマホへの買い替えを考えるガラケーユーザーさんもいらっしゃることでしょう。たとえ「スマホの多機能性なんて要らない」という人であっても、今は選べるガラケーの機種が少なすぎますからね・・・
ドコモでは現在、ガラケーから買い替えた人限定で割引を受けることが出来る「ドコモ はじめてスマホ割」というキャンペーンが実施されています。このキャンペーンを使うと最大で毎月1520円もの大きな割引を2年間受け続けることが出来るので、スマホ購入時の2年縛りの間は一般の機種変更購入者(スマホ→スマホへの買い替え)よりも安くスマートフォンを使うことが出来ます。もしガラケーからの買い替えで「やっぱりスマホなんて要らなかった」と感じても少ない負担でスマホを試すことが出来るように、という割引施策ですね。
はじめてスマホ割についての詳しい解説は下記の記事で行っています。
☆「docomo はじめてスマホ割 ガラケーからの機種変iPhone SEが実質マイナス3万円」
以前はiPhone SEで試算しましたが、今回は9月16日から値下げされたiPhone6sへ機種変更したケースを想定して、2016年9月時点で適用できる「長期ドコモ利用者」のための料金シミュレーションをしてみましょう。
*これから紹介するはじめてスマホ割やその他割引・値引きには各種適用条件があります。学割や障害者割引など特殊な条件でのみ適用できる値引きは想定しませんが、適用に必要な加入プランなどもありますので詳しくは公式サイトの最新の適用条件をチェックしてから申し込みをしてください。
*以下のプランはすでに終了しています。新規に契約することは不可能となっています。
2016年9月の新型iPhone7/7 Plusに比べると機能性・性能が劣るものの、まだまだiPhone6sシリーズの高性能さに対する評価が下がるわけではありません。「防水・おさいふケータイ機能」が必要ならiPhone7にする必要がありますが、この2機能を重視しないならiPhone6sシリーズでも「スマホデビュー」には全く問題なく使える高性能モデルなので心配は無用です。
iPhone6sの新価格
モデル | 定価 | 機種変更 実質負担額 |
6s 16GB | 93,312円 | 15,552円 |
6s 64GB | 99,792円 | 20,736円 |
6s 128GB | 99,792円 | 33,048円 |
iPhone6s Plusの新価格
モデル | 定価 | 機種変更 実質負担額 |
6s Plus 16GB | 99,792円 | 20,736円 |
6s Plus 64GB | 99,792円 | 33,048円 |
6s Plus 128GB | 99,792円 | 45,360円 |
*[実質負担額]=本体価格から月々サポートを差し引いた金額です。
さて、この機種変更実質負担額は「ドコモで機種変更」した人なら誰でも適用出来る「月々サポート」だけを考慮したものです。ここから「ガラケーからの機種変更」でどれだけ料金を安く出来るのかシミュレーションしていきましょう。iPhone6s/6s Plusには写真や音楽が保存出来るデータの「容量」によって金額が異なりますが、選べるプラン・割引に違いはありません。
・iPhone6s 16GBモデルを機種変更で購入
・ガラケー(FOMA)をドコモで購入して18ヶ月以上使い続けている
・通話し放題プランに加入し、家族のシェアグループ(10GB以上)に加入する
・家族まとめて割を適用する(家族が同時期に買い替えを行う)
・dカードゴールドを使って本体代金・料金を支払う
2016年9月9日~10月23日までの間、ドコモのクレジットカードでスマホを購入すると通常の2倍ポイントがたまるキャンペーンをやっています。スマホは本体価格が高いのでポイント還元が節約に大きく効いてきますので、ドコモのスマホを買う前にはゴールドカードの作成を推奨します。ゴールドの場合は年会費が1万円掛かりますが、簡単に元が取れます(以下の試算でカード還元分も解説します)。
購入時のコスト・割引額
・本体価格:93,312円
・購入時値引き:-5,184円(家族まとめて割分)
・事務手数料:2,160円(オンライン特別価格)
・頭金:0円
合計=90,288円(税込み)
本体代金は一括購入と24回の分割で購入することになります。どちらの方法でも負担総額は同じですので、好きな方を選んで下さい。
dカード利用により、購入時のポイントは通常「881ポイント」→ 今は2倍の「1762ポイント」(1762円相当)が還ってきます。
月額料金シミュレーション
・かけ放題基本料金:2,916円
・はじめてスマホ割:-1,458円
・spモード:324円
・データプラン料金:540円(シェアオプション)
・月々サポート:-3,240円
合計月額:マイナス918円
*消費税の計算上(税込み表記に統一しています)、実際の請求額とは多少異なる可能性があります。ユニバーサル料金(今は月額3円)およびシミュレーションに入れていないオプション料金・コンテンツ契約を行った場合は別途料金が掛かります。
計算上、この回線の月額料金に支払いは「マイナス」になっていますが、このマイナス分は家族のシェアグループ代表回線の料金から差し引かれます。お金が毎月900円貰えるわけではありません(´∀`;)
本体代金を分割にした場合、「購入時に2,160円+毎月2,754円」の負担で利用が可能という試算になります。
現在ガラケーを使っていて毎月の通話料金が3000円を超えている場合、条件が揃えばiPhone6sに機種変更したほうが毎月の料金は安くなり得ます。
代表回線に応じた料金値引き
上記のシミュレーションでは「家族のデータシェアグループに”子回線”として追加する」という契約を想定しましたが、代表回線では大きめのデータ通信料金を支払うことになるので、格安の月額料金というわけには行きません。
シミュレーションでは「月額500円(シェアオプション)」として計算した料金分が、9500円~12500円くらいになります。そうすれば月額2754円→毎月1万円以上の料金にジャンプアップしてしまいます。
ドコモで長く契約している回線であれば上記の図の一番右にある「ずっとドコモ割」も適用されますが、それでも毎月の料金負担はガラケー時代の数倍になるでしょう(この料金は1人分ではなく、家族複数人分の料金を引き受けていることになります)。
シミュレーションの続きとして、子回線ではなく親回線として次の条件を仮定してみましょう。
・iPhone6s 16GBモデルを機種変更で購入
・ガラケー(FOMA)をドコモで購入して18ヶ月以上使い続けている
・ドコモで15年以上契約をしている
・通話し放題プランに加入し、シェアパック15のグループ親回線を作る
・家族まとめて割を適用する(家族が同時期に買い替えを行う)
・dカードゴールドを使って本体代金・料金を支払う
赤文字の条件を、最初のシミュレーションから変更しました。
この条件でも「購入時のコスト 合計90,288円」は同じです。変わるのは毎月の支払いだけ。
月額料金シミュレーション2
・かけ放題基本料金:2,916円
・はじめてスマホ割:-1,458円
・spモード:324円
・データプラン料金:13,500円(シェア15GB)
・ずっとドコモ割:-1,296円
・月々サポート:-3,240円
合計月額:10,746円
先程は料金はマイナス9百円でしたが、今度は1万円超えです。シミュレーション2では家族のデータ通信料金も含む計算なので想定が根底から違っていることに注意して下さい。
さて、この条件にするとまた新たに適用出来る割引が増えています。
まず代表回線が15年以上の契約期間だと「ドコモずっと割」の最上位の割引が適用され、毎月1200円値引きが適用されます。
続いて15GB以上の契約プランを新設すると「ドコモ エンジョイ♪15ギガキャンペーン」によって5000円分のdポイントが貰えます。さらに、dカードゴールドによる「料金支払1000円につき100ポイント(通常の10倍)」として、2年間分で約24000円相当のdポイントが付与されます。
ここまでの試算で、2年間の合計支払額は
シェア代表の場合:購入時約9万円+月額料金合計約26万円 - 30762ポイント還元
シェア子回線の場合:購入時約9万円+月額料金マイナス2.2万円 - 1762ポイント還元
料金の支払額が大きくなる代表回線の場合、dカードゴールドによるポイント10倍が大きく効いてきます。子回線なら毎月の支払いは最高で3千円未満・代表回線なら家族分の料金もまとめて支払うことで節約に繋がります。
シェアグループを組まない、単回線での契約ではここまで安くすることは不可能ですが、家族がすでにスマートフォンを使っている家族であれば一人だけガラケープランを使い続けるメリットは減ってきていると言っていいでしょう。
ガラケーから機種変更する「はじめてスマホ割」は、契約プランが上記シミュレートと同じならiPhone6s以外の各種スマートフォンに適用できます。機種変更の実質負担額(iPhone6s 16GBが約1万円でしたが、最も安いものは648円~高いもので5万円くらいまで)がもっと安い機種もありますので、あとは好みに合わせて選んでみましょう。