ドコモ2017年冬モデル 大画面スマートフォンGalaxy Note8 SC-01Kの実機をたっぷりと使ってみた感想・詳細レビューをお届けします。

SC-01Kはドコモのスマホ史上最大クラスの6.3インチディスプレイを持ち、スタイラスペン(Sペン)を本体に内蔵できるユニークな端末ですが、その独特な仕様のために利用者をやや選ぶスマホだと感じます。そこで実際にSC-01Kを使った感想を、良いと感じた点・不満に感じた点を交えて、徹底レビューしていきます。

Galaxy Note8の各種データ

画面 6.3インチ
有機EL
解像度 QHD+
(1440×2960)
521 ppi
重量 190 g カメラ 12MP+12MP
望遠・広角レンズ
サイズ 163×75
×8.6mm
CPU MSM8998
Spandragon 835
RAM 6GB ストレージ 64GB
通信 下り最大
788Mbps
OS Android 7.1.1
(Nougat, 初期)
防水/防塵 IP68 テレビ フルセグ対応
利用可能時間 約115時間 バッテリー容量 3300mAh

*各数値は「約」のデータであり、個体差があります。すべてのスペックデータは公式サイト「NTTドコモ Galaxy Note 8 SC-01K」にて確認してください。

各スペックが使い勝手に及ぼす効果についてはそれぞれ各項目にて後述しますが、Galaxy Note 8のスペック数値で注目すべきポイントは、RAMの容量「6GB」というデータです。これは、2017年11月時点でRAM6GBはドコモのスマートフォン史上No.1かつオンリーワンのはずです(他のハイスペックモデルは4GBがほとんど)。

RAMが6GBになることで、4GBのスマホと比べて1.5倍快適になる(何が、どのように、という定義もありませんが)という直接的なスマホの性能を高める変更では無いながら、一般的にはRAMが大きいほどたくさんのアプリ・システムを同時に動かしてもスムーズに動作をするというものです。

タスクキルを行った直後の平時状態で、使用領域は約2GB、空き領域は3GB(予備領域 約1GB)もあります。

その他のスペックもドコモで利用できる各種サービスに最高ランクで対応したものばかりです。「コンパクトでないこと」をマイナス要素として考えないのであれば、Galaxy Note 8にスペック面の総合力で勝るAndroidスマホはほぼ無いと言っても過言ではないでしょう(キャリアで販売されていないモデルまで含めれば、RAM 8GBというモンスタースマホも存在しないこともない)。

対応サービス 仕様
常時点灯 Always on Display
(AOD)対応
おサイフケータイ NFC(FeliCa搭載)
生体認証 顔認証
虹彩認証
指紋認証
ワイヤレス充電
(おくだけ充電)
Qi対応
(急速充電対応)
テレビ ワンセグ/フルセグ対応
外部ストレージ micro SDXC 256GBまで
センサー 加速度センサー(ジャイロ)
虹彩センサー(Iris)
気圧・地磁気センサー
接近センサー
指紋・心拍センサー
バロメーター など
キャリア
アグリゲーション
Premium 4G
256QAM,
4×4 MIMO対応

Note 8は一般的なスマートフォンで利用できる主要機能は一通り使えると考えてよいでしょう。特に通信関連では2017年11月時点で最速の下り最大788Mbpsまで対応する数少ないモデル。もちろんSIMロック解除にも対応。

GalaxyのSuper AMOLEDシリーズディスプレイで利用可能な、Always on Displayも利用できます(ただし、スタンバイ時の電池消費はそれなりに大きくなります。頻繁にチェックする必要がない時はオフにすることをオススメします。詳しくは「[レビュー]GalaxyのAlways On Display機能とバッテリー消費をチェック 電池の減りが早くなる?」を参照)。

AODでは単に時計を表示させておくだけでなく、カレンダーを表示させたり、薄っすらと画像を表示させておいたり、エッジ部分だけに小さく時計を表示させたりも出来ます。さらにパネルを点けずに音楽再生の曲送りや情報を見ることが可能な音楽コントローラー・スケジュール表示・アラーム予定の表示まで設定で行うことが可能。スマホを手放すことが出来ないほど忙しいビジネスユーザーならば上手く活用出来そうです。

あえてSC-01Kが非対応の機能を挙げるなら、赤外線通信機能・ストラップホールはありません。グローバルモデルでは2枚のSIMを挿入できるDual SIMモデルが存在しますが、国内モデルはシングルSIMのみです。

また、詳細は後述しますが「顔認証」によるロック解除は、Apple iPhone Xで採用されているDepth Camera, Face IDとは仕組みが違うため、精度は低め。

Galaxy Note 8のディスプレイサイズは6.3インチとなり、ドコモで販売されているすべてのスマホモデルの中で最大のはずです。世の中にはもっと大きな画面のスマホも無いわけではないながら、大画面スマホ好きにはたまらないサイズ感でしょう。

ドコモから発売中の現行で最小Androidスマホ「Xperia XZ1 Compact SO-02K」との比較です。SO-02Kの4.6インチディスプレイと並べると、ディスプレイの表示エリアの広さの差は歴然です。

スマホの画面比率が18.5:9という、一般的なスマホ(16:9)に比べて縦長になった「Infinite Display(インフィニット・ディスプレイ)」デザインを採用し、1画面でたくさんの情報を見ることが出来ます。この長さ・画面の広さは「Note」としての機能を効果的に活かすためにも活用出来ます。

通常のモデルよりも本体の横幅が細いため、比較的持ちやすくなっています。しかし、さすがに5インチ前後の小型モデルと比べると扱いにくく、「携帯電話」としてだけ見るとこの大きさを邪魔くさく・持ち歩きづらいと感じる人もいるでしょう。Note 8は、大きさ・エッジディスプレイの好みによって好き嫌いが別れる端末であると言えるでしょう。

Galaxy Note8とS8+はほんの少し画面が大きくなったというだけの違いではありません。

Galaxy Note8 SC-01Kは「Note」シリーズとしては国内モデルで3年ぶりのモデルチェンジとなりますが、似たデザイン・スペックのモデルとして2017年夏にはGalaxy S8(SC-02J, 5.8インチ)およびGalaxy S8+(SC-03J,6.2インチ)も発売されています。

夏モデルとNote8では、以下のような機能面の違いがあります。

・ディスプレイパネルの四隅が鋭角に(より広範囲が直線になりノートらしく)
RAM 4GB → 6GB
カメラレンズが2つに(広角+望遠、光学2倍ズーム)
・Sペン(スタイラスペン)が使える

Note8にはNote8にしか出来ない機能性がありますが、もう少し小さい・安いスマホが欲しいのならば、夏モデルのS8/S8+もほとんど性能差はないほどに高性能なモデルとなっていますので、どちらを買うべきか自身の利用目的に合わせて比較してみてください。

サイズ面での差は以下のようになっています。

モデル Note8
SC-01K
S8+
SC-03J
S8
SC-02J
画面サイズ 6.3インチ 6.2インチ 5.8インチ
縦幅 163mm 160mm 149mm
横幅 75mm 73mm 68mm
厚さ 8.6mm 8.1mm 8.2mm
重量 190グラム 173グラム 150グラム

Note 8では夏モデルより一回り大きいディスプレイと、デュアルカメラ・Sペンを内蔵する関係で本体はやや大ぶりです。2017年夏モデルの詳細はドコモ公式HPを参照下さい。

☆「ドコモ Galaxy S8 SC-02Jをみる
☆「ドコモ Galaxy S8+ SC-03Jをみる

SC-01KはドコモのAndroidスマートフォンの中では最高ランクの処理性能を誇ります。その性能を数値データとして比較するために有名なベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」によるスコアを参考に記載しておきます。

Ver6.2 Galaxy
Note8
SC-01K
Galaxy
S7 edge
Xperia
XZP
SO-04J
トータルスコア 177323 148678 172631
3D トータル 74256 59808 71663
3D Garden 29384 23419 28763
3D Marooned 44872 36389 42900
UX トータル 54702 47956 52773
Data Secure 7653 8733 7551
Process 7506 5260 7712
Strategy Games 11709 8809 11689
Image Process 22412 21194 20170
I/O Performance 5422 3960 5651
CPU トータル 37943 31141 37517
Mathematics 9786 12173 9926
Common Use 11852 8676 12068
Multi-Core 16305 10292 15523
RAM 10422 9768 10678
項目 Note 8
SC-01K
S7 edge
SC-02H
XZP
SO-04J
画面サイズ
(解像度)
6.3インチ
(QHD+)
5.5インチ
(QHD)
5.5インチ
(4K)
重さ 190グラム 158グラム 191グラム
縦幅
×横幅
×厚さ
163 mm
× 75 mm
× 8.6 mm
151 mm
× 73 mm
× 7.7 mm
156 mm
× 77 mm
× 7.9 mm
CPU スナドラ835 スナドラ820 スナドラ835
RAM 6GB 4GB 4GB
電池容量 3300mAh 3600mAh 3230mAh
セキュリティ 顔認証
虹彩認証
指紋認証
(背面)
指紋認証
(前面)
指紋認証
(側面)

ソニーのXperia XZ Premium SO-04JはGalaxy Note 8と同じCPUを搭載した大画面モデル(5.5インチ)、Galaxy S7 edgeは2016年夏モデ ルです。SO-04Jのレビューは以下の記事を参照下さい。

関連記事:コンパクト機からの買い換えもありか?!Xperia XZ Premium SO-04JとXC SO-02Jを比較

Xperia XZ Premiumはソニーのフラッグシップ大画面モデルですが、サイズは5.5インチ。大画面さを競えばNote 8とは勝負になりません(ただし解像度はSO-04Jは4Kディスプレイで、どちらも表示は非常に美しいです)。

1年前のGalaxy S7 edge では、Snpadragon 820を搭載したハイエンドモデルであり、高い人気でヒットした端末です。5.5インチという画面ながら本体横幅が細く、他社端末なら5.0~5.2インチクラスの持ちやすさを実現した端末でした。


左側が5.5インチのGalaxy S7 edge、右側が6.3インチのGalaxy Note 8です。見た目の違いでは物理ホームボタンがなくなり、上下のベゼルが狭くなってはいますが、さすがにS7 edgeより一回り大きなボディとなっています。そして、このディスプレイの表示領域の広さがNote8の魅力です。

Note8では「戻るボタン」などのナビゲーションバーが画面内にオーバーレイ表示されるため、画面の全てにおいて画像表示がそのまま広がるわけではありません。それでも、さまざまなアプリで大画面の恩恵を受けることが出来るでしょう。

Kindleのアプリで文字のサイズを最小に設定してみると、1画面に表示される行数・文字数が3~4割増えます。電子書籍を読むのなら、Note8が強いです。

ただ、非対応のアプリ・ディスプレイ比率に合っていないコンテンツを表示した場合は6.3インチのサイズをすべて活かしきれないことがあります。

動画を標準比率で表示させると、S7 edgeとNote 8は上記のようにわずかな大きさの差しかありません。ここでNote 8の画面をタップして拡大表示することも可能です。

全画面拡大表示に切り替えると、Note 8では縦長の画面比率に合わせるようにトリミングされて、画面全体に表示することも出来ます。映像の一部が切れてしまいますが、画面の大きさを優先したい場合は切り替えてみましょう。

SC-01K開封・同梱品

docomo版 SC-01Kを購入すると、以下のようなセットが同梱されています。

充電用のACアダプタ・Type-C USBケーブル(データ転送用のUSB→micro USBケーブルは入っています)は入っていませんので、必要に応じて別途購入しましょう。急速充電をしたい場合はドコモの純正品だとACアダプタ05(microUSB)・06(Type-C)を使うと約110分で満充電が出来ます。

ワイヤレス充電をしたい場合は別途Qi対応のワイヤレス充電器を購入する必要があります(後述)。

取扱説明書は簡易版のクイックスタートガイド、データ移行用のケーブル/変換プラグの説明書のみがあります。詳しいGalaxy Note8の使い方や機能をしりたい場合はドコモのウェブサイトからPDF形式で説明書ファイルをダウンロード出来ます。

SIMカードスロットを取り出すためのピン。


AKG監修のマイク付きハイレゾ対応ヘッドホン(交換用イヤーパッド付き)も入っています。ケーブルも断線しにくい素材で作られており、しっかりとしたものです。音質は・・・個人的な感想ですが、若干音が軽く、シャカシャカした感じです。サウンド関連は好みの問題もある(音源の再生自体を弄れば好みに合わせることもできる)ので何とも評価はしづらいですが、個人的には私が普段使っている「ASUS ZenEar S」の方がバランスの良い音がすると感じました。

Sペン用の交換ペン先も5本セットになったものが入っています。

どのくらいペン先が消耗するものなのか、耐久性はまだ実感できるほど使い込んでいませんが、ペン先が潰れてしまっても5本あればしばらくは大丈夫そうです。

Galaxy Note8はワンセグ・フルセグの視聴が可能です。視聴には外付けアンテナケーブルを使うか、イヤホンを挿すことで受信出来ます(イヤホン自体がアンテナ代わりになる)。

標準USB → Type-C USBへの変換プラグです。OTGに対応しているため、Galaxy Note 8とパソコンをつなぐ場合・Note 8をパソコン用のマウスで操作する場合にも使えます。

また、とてもシンプルで軽量な背面用クリアケースが付属しています。

プラスチック製の簡易ケースで、Note8のエッジ部分の操作性を損なわないように四隅以外は浅めのフレームになっています。

クリアな素材なので装着していることを意識させない、シンプルさはいい感じです。

ケースを付けたまま充電(ワイヤレス充電も可)、イヤホン接続・Sペンの取り出しも可能です。ただ、写真では写っていませんが背面を中心に干渉縞が生じています。軽さ・薄さ優先で保護力は低めなので、しっかりと保護したい場合は別途専用ケースを購入したほうが良いかもしれません。ディスプレイの保護フィルム(ガラスフィルム)も必要な場合は別途購入が必要です。

別売りオプション

Galaxy Note8専用のケースとして、別売りのカバーを閉じたまま表示の確認も出来る「CLEAR VIEW STANDING COVER」があります(docomo参考価格 5,940円)。

この専用のカバーを使うとフリップ部分の開閉に連動し、いわゆるスマートカバー機能が働き、蓋を閉じている間も半透明のポリカーボネート樹脂を透かして通知を見ることが出来ます(NFCにより純正ケース装着を認識します。設定で表示内容を変更可能)。光沢のあるコーティングで、とてもおしゃれ。

ケースカバーはポリウレタンによるフェイクレザー調のサラリとした手触りで、安っぽさは無くさすがの純正ケースというところ。一般的な手帳ケースに比べると高めながら、純正ならではの完璧なフィット感を求めるのなら入手しましょう。

Galaxy Note8は、おくだけ充電(ワイヤレス充電・Qi)に対応しています。充電器は同梱はされていませんが、Galaxy Note8を買ったら是非ワイヤレスタイプも1つ入手をオススメします。

参考記事: GalaxyS8/S8+が急速充電出来る純正ワイヤレス充電器 EP-PG950を安く買う方法

急速ワイヤレス充電に対応した製品を使うと、充電画面・通知メニューに「急速ワイヤレス充電」という表示が出ます。

実際に10%→100%まで充電してみたところ、およそ140分でした。0%→100%の満充電では約2時間半というところでしょう。直接急速充電ケーブルを刺した場合より40分ほど長い時間が掛かりますが、ケーブルを刺さなくていい楽さは快適です。

EP-PG950を使えば、縦でも横でも充電可能でした。

EP-PG950への接続はType-C USBになりますので、ACアダプタ→Type-C接続ケーブル(あるいは変換アダプターなど)が必要になります・

純正のEP-PG950はややお値段が高めですが、一般的なスマートフォンのおくだけ充電は「Qi(チー)」という無接点充電の規格になっており、iPhoneでもAndroidでも、設置・充電コイルの位置さえあっていれば充電が可能です(上記の充電器で Galaxy S7 edge, Nexus6, iPhone8 Plus, iPhone Xで充電が出来ています)。安いワイヤレス充電機器はたくさんありますので、必要な機能・好みのデザインのワイヤレス充電器を選べばOKです。

Galaxyシリーズのスマートフォンでは「Gear VR」という、Samsungが販売しているVRゴーグルにスマホを差し込んで使うアクセサリーがあります。Galaxy Note 8でVRをを楽しみたい場合、従来モデルのGear VR(型番SM-R32410117JP, SM-R323NBKAXJP)は本体の大きさが合わず使えないので気をつけて下さい。

Galaxy note 8に対応したGear VRは「SM-R32510117JP」という型番(Note8以前の対応機種でも利用可能)で新モデルが発売されています。

2017年12月20日より、「Galaxy Bland Store」にて通常の鉛筆とほぼ同じサイズ・太さでSペンの機能を使うことが出来るSTAEDTLER Noris digitalが発売されます。

Note8用のSペンは、スマホ本体に収納するために薄く・短く設計されています。そのためどうしても普通のペンと同じように持つことが出来ないので、慣れるまでは安定して扱えない・手の大きい人には使いにくいという問題を抱えていましたが、STAEDTLER Noris digitalを使うことで、いよいよ「ノート」としての書きやすさが完成します。

関連記事:Galaxy Note8のペンが大きくなった!STAEDTLER Noris digitalが日本発売へ

 SC-01Kの実質負担価格

SC-01K 価格 機種変更
(Xi)
新規/契約変更
(F→Xi)
MNP
本体価格 月額5,265円×24回
総額126,360円
月額割引 月々サポート
-2,079円×24ヶ月
総額49,896円
端末購入サポート
即49,896円引き
端末購入サポート
即110,808円
オンライン
限定特典
機種変更:5,184円分ポイント即時付与
新規(MNP):5,184円引き
実質負担額 月額3,186円
総額76,464円
+5184ポイント
一括71,280 一括10,368円

*ドコモ公式ウェブサイトの価格(2018.10.29時点)。月々サポート以外の割引・キャンペーン各種を使うことによってもっと実質的な負担を安く・還元を受けることも出来ます。

2018年3月20日~、新規契約・のりかえ(MNP)契約時には本体代金を一括値引きする端末購入サポートが適用されるようになりました。購入サポートを利用することで初期費用を安く抑える事ができますので、au, SoftbankユーザーはMNPで購入するととてもお得です。

2018年8月3日~、FOMAプランからの契約変更時に機種変更でSC-01Kを購入する場合にも端末購入サポート(一括値引き)が適用されることになりました。

【2018年3月31日まで(終了しました)】: 上記価格からすぐに5,400円オフで買える限定クーポンが存在します。新規でも機種変更でも利用可能となっていますので、Galaxy Note8をお得に買いたい人はこちらをチェックしてみてください→ ドコモのオンライン限定シークレットクーポン情報

Galaxy Note8の機種変更価格と、パケット/通話料金まで含めた支払いシミュレーションは以下の記事を参照ください。

関連記事:ドコモGalaxy Note8 SC-01K 機種変更価格と料金シミュレーション 各種キャンペーン利用時の値引き計算

SC-01Kのバッテリー性能

Galaxy Note 8のバッテリーは特別に他機種より秀でたものはありませんが、実利用可能時間は約115時間となり、比較的長い電池の持ちです。

バッテリー関連 SC-01Kの性能
電池容量 3,300 mAh
実利用可能時間 約115時間
連続待受時間 LTE 310時間
3G 330時間
GSM 270時間
連続通話時間 LTE(VoLTE) 1370分
LTE(VoLTE HD+) 1310分
LTE(VoLTEビデオコール) 370分
3G 1260分、GSM 810分
充電時間 ACアダプタ 04 130分
ACアダプタ 05/06 110分

*各種数値データはおよその時間であり、使用状況によって変動します。

ドコモのスペックデータにはワイヤレス充電器利用時の充電データがありませんでしたので、実際に急速ワイヤレス充電を行ったときの電池残量追跡を行ってみました。

充電中は本体がやや発熱し、低めの室温でも30℃半ばまで上がっていたようです。ワイヤレス中はどんな機種でもやや本体の発熱が起こりますので、充電中の操作・利用はなるべく避けたほうが良さそうです(35℃くらいなら、充電しながら操作をしても充電が止まったりすることはありません)。

Galaxy Note8の電池を少しでも長持ちするように設定を変更したい場合は、下記のページも参照下さい。

関連記事:Galaxy Note8(SC-01K)の電池を長持ちさせる節電設定方法まとめ

Galaxy Note8のセキュリティ

Galaxy Note 8では、3種類の生体認証を使うことができます。画面ロックの解除や、「Galaxy Pass」を使うことで、各種サインインを出来るようになります。

セキュリティの高さは「指紋認証」>「虹彩認証」>「顔認証」と言われており、安全性を重視したい人は指紋認証の利用をオススメします。

Galaxy S8/S8+/Note8で採用されている顔認証は、iPhone Xの深度を測定して認証するものとは仕組みが違い、顔の形を平面で判断しています。そのため、利用者の写真でもロックをパスしてしまうことが確認されており、実際に写真でロック解除が出来ることを管理人も確認しました。

さらには、iPhone Xで撮影した写真をディスプレイ表示させたものでさえ顔認証によるロック解除が出来てしまいました

スマホの持ち主が誰か判らない状態であれば他社に顔認証を解除されることは無いと思います(例えば、落として持ち主が判らない端末を解除することは出来ないでしょう)。しかし、安全性を考慮するのなら指紋認証を標準で利用することをオススメします。

指紋認証のセンサーはカメラレンズ・フラッシュの横にあります。物理ボタンではなくタッチだけすぐに反応するため、認証速度も一番早く、便利です。

Android 8.0への更新

Galaxy Note8 SC-01Kは発売時点でAndroid 7.0のOSを搭載していましたが、2018年4月26日より最新OS Android 8.0(Oreo)に更新出来るようになりました。

新バージョンではPIP機能(ピクチャーインピクチャー)やテキスト内の情報ダイレクトメールリンク機能などが追加され、利便性がさらにアップしました。特にPIP機能では大画面のGalaxy Note8だからこそ、余白部分がたくさんあるディスプレイを有効活用できるでしょう。

また、4月の更新にはAlways On Displayのデザインも追加されています。

全体の使い勝手・操作方法としてはAndroid7.0時と殆ど変わらないため、Android 7.0シリーズのスマホから買い換える場合にも操作に困ることは無いと思います。

より詳しいアップデート情報・不具合状況などはこちらのページで解説しています。

Galaxy Note 8のカメラ性能

Galaxy Note 8 SC-01Kには、Galaxyシリーズ初のデュアルレンズカメラが採用されました。1つは標準の広角レンズ・もう一方が2倍ズームに相当する望遠レンズとなっており、画質の劣化無く2倍の光学ズーム効果として切り替えが出来るようになりました。

同じような機能はiPhone 8 Plus, iPhone Xでも利用可能ですが、Galaxy Note8の強みは明るいレンズと飛び出ていないカメラレンズにあると感じました。

バックカメラ 12.2メガピクセル×2
ピクセルサイズ:1.4μm(広角)
1.0μm(望遠)
F値 1.7(広角)/2.4(望遠)
光学式手ぶれ補正
(広角/望遠両方)
フロントカメラ 8メガピクセル
ピクセルサイズ:1.22μm
F値 1.7
視野角:約80°
ワイド自分撮り

2倍の望遠ズーム(レンズの切り替え)を使うと、画質の劣化なく大きく被写体を捉えることが出来ます。

(クリックすると画像を拡大出来ます)

高倍率なズームカメラには及びませんが、地形や障害物がある場所で近づくことが出来ない場合には、2倍のズームでもありがたい存在です。

ちなみに、ズームの切り替え選択の「×2」の表示がAppleのPlus Xシリーズとは逆(Galaxyでは「×2」と表示中は1倍の状態であり、iPhone Xで「×2」と表示されている場合はすでに望遠レンズに切り替わっています)になっていますので、両方を使う人は混乱しそうです。。。

大きなピクセルサイズ&明るいレンズを採用することにより、暗い環境での撮影に非常に強いのがGalaxy シリーズのカメラの特長です。私の体感としては、iPhone XよりもGalaxy Note8の方が暗い場所での撮影は綺麗に撮れます。

上記は実際にSC-01Kで撮影したイルミネーションです(画像をクリックするとオリジナルサイズに拡大出来ます)。

カメラアプリにはたくさんの効果フィルター・色合い調整フィルターも入っており、こんな加工も簡単に出来ます。

都市部の夜景も、手持ち撮影で十分綺麗に映ります(クリックで拡大出来ます。約6MB)。

京都のライトアップイベントでもGalaxy Note8のカメラを使えば、幻想的な雰囲気を切り取ることが可能です。大混雑する観光地で三脚を使ってゆっくりと撮影する時間がない場合にも、オートモードでの撮影では若干ノイズは見られるものの、お手軽に撮れるスマホカメラが活躍してくれました。

春の時期は夜桜もGalaxy Note8だけで簡単に風物詩を写し撮れます。

(上記はウェブサイト用に画質を落としています)

ライトアップされた夜桜は、光のあたっている花の部分が明るくなりすぎるイベントも多く、うまく調整をしないと一眼レフカメラを使っても撮影に失敗することもありますが、Galaxy Note8のオートモードで気軽に撮影が可能。

生半可なコンパクトデジカメではノイズが目立ってしまうような暗い環境・光量の差が大きいシーンでも、オートモードのままで十分に綺麗な写真が撮れました。

もちろんGalaxy Note8のカメラは夜景専用ではなく、日中の撮影でも抜群に綺麗な写真を残すことが出来ます。

ぐっと被写体に近寄って撮影すれば、背景がうまくボケて風景写真・花の写真なども綺麗に撮れます。

明るい色合いの花畑では色のコントラストが強めに表現され、鮮やかな写真が撮れる傾向にあります。

プロモード(マニュアル設定)を使えば、シャッタースピードを長く設定してノイズの少ない写真を撮ることも出来ます(下の写真は写真時間1秒)。

シャッタースピードをちょっと長くしすぎて肝心のタワー部分が光りすぎてしまいましたが、やや薄暗い街路樹やビル周辺まで明るく、くっきりと撮影することが可能です。

デュアルカメラになったことで使えるようになった「ライブフォーカス」では、撮影対象と背景の奥行きが十分離れている場合、カメラの単焦点レンズのように背景のボケ具合を調整出来る新機能です。撮影後に広角・望遠レンズで撮影したそれぞれの画像を選択することも出来るため、好みとシーンに合わせた写真撮影を楽しめるでしょう。

また、インカメラ側のF値も小さく、屋内での自撮りや記念撮影時に活躍します。

オンリーワンな機能「Sペン」

Galaxy Note 8だけのオリジナリティは、何と言ってもこのSペンです。高性能な処理能力も大画面もデュアルカメラも、すでに他のスマホ(Galaxy S8/S8+も含む)でも体験出来る内容ですが、このSペンに魅力を感じるのならGalaxy Note8しかありません。

従来モデルのGalaxy Note edgeのSペンでは筆圧感知は2048段階でしたが、Note 8用のペンでは2倍の4096段階にアップし、細い線から極太の線まで、ちょっとした筆圧の掛け具合で変化を付けることが可能です。また、Note edgeに比べてペン先が1.6mm→0.7mmまで細くなっており、精密な書き込みでも自然な書き味を実現しており、驚くほど滑らかな入力が可能です。一般的なスマホで静電式のタッチペンを使ったペイント機能とは全く別次元の操作感です。

Galaxy Note 8は防水防塵に対応していますが、Sペン自体も防水対応。水回りでのメモ用途では紙+ペンよりも安心して使うことが出来るでしょう。そしてSペンはただ文字・線を書くためのタッチ代わりではなく、Sペンだけの機能性があります。

Note8の画面にSペンを近づけた状態(画面に触れる必要はない)で、Sペンのボタンを押すとショートカットアイコンを呼び出し、すぐにSペンを使う主要なアプリを立ちあげる事ができます(設定で他の機能を割り当てることも可能)。


ノートの作成画面ではペンの種類・太さ・色をスムーズに切替可能です。パソコンの作画ソフトのように多種多様なツールを使うというわけにはいかないものの、簡単なイラスト書きやメモを残すには十分です。

ペン入力の取り消し・消しゴムツールも便利で、画面上で消しゴム機能に切り替える事もできますが、少しだけ修正したい場合にはSペンのボタンを押している間だけ消しゴム→離すとペンに戻るという動作はとても快適です。

ペンの入力動作を記録し、きらびやかなアニメーション効果を付加する「ライブメッセージ」もNote8の特長の一つです。

作成したアニメーションはGIF形式で保存されるため、メールや各種SNSへの共有・投稿も可能です。

上記の画像をクリックすると、アニメーションが再生されるはずです(約5MBのデータ容量があります)。記録できる長さには限りがありますが、特殊効果を活かしてメッセージを楽しく演出して相手に送ることが可能です。

画面オフメモとは、ディスプレイがオフの状態でSペンを引き抜いた時に自動で起動(設定で変更可能)する、ペン+有機ELパネルであることを活かしたメモモードです。

画面オフメモ状態では黒いバックグラウンドに白のペンでメモ書きが出来ます。通常モードのように色を指定することは出来ませんが、ペンの太さは選択が可能です。

パネル自体は点灯しているため、普通のノートでは実現できないメリットとして、暗い場所でもスムーズにメモを取ることが可能です。イベント会場や照明の落とされた会議室などで、スマホのディスプレイパネルの明かりが漏れて迷惑なりそうな時など、最小限の明かり・電池消費でメモを残すことが可能になります。

さらにSペンを使った塗り絵コンテンツ「カラーリング」やペンを近づけた場所を拡大する「ルーペ」など、Sをペンならではの便利機能が盛り沢山です。また、Sペンを本体から出しっぱなしで放置するとアラートがなる機能もあり、紛失防止もしてくれる優しい設計です(オフにすることも可能)。

SC-01Kの評価まとめ

以上、Galaxy Note 8 SC-01Kの主な機能や性能・使い勝手についてのレビューでした。最新機能を満載したGalaxy Note 8にはたくさんの魅力があるのは確かです。しかし、超大画面スマホ&ハイエンドモデルであるため、サイズ感・価格面では利用者を選ぶ端末であるとも感じました。

最後に管理人が感じたGalaxy Note 8を購入すべき人と、その他の機種も検討してみるべき人のチェックポイントを列挙してみます。

とにかく大画面なスマホが欲しい → Note 8の6.3インチはドコモスマホで最大
ゲームやアプリを使いまくりたい → 処理性能はドコモスマホ最高峰
Sペンが使えるのはNote 8だけ
快適なネットワーク接続が欲しい → ドコモ最速規格 下り最大788Mbpsに対応
・MNP(他社乗り換え)なら激安購入可能

・Note 8が重すぎ・大きすぎと感じる →Galaxy S8/S8+や、もっと小さい「Xperia XZ1 Compact」などがあります
・値段,料金が高いと感じる →  docomo with対象「Galaxy Feel SC-04J」なら月額280円~維持も可能
・もっと電池の持ちが良い機種が欲しい → SC-04Jが最強です(実利用可能時間 約170時間)
・スピーカーが本体下にしかない → XperiaXZシリーズは画面上下にステレオスピーカーがあります
精度の高い顔認証が使いたい → iPhone XでFace IDをつかいましょう

*各レビューは2017年11月時点のバージョンで確認したものです。最新の仕様・より詳しいGalaxy Note 8 SC-01Kの情報はドコモの公式紹介ページNTTドコモ Galaxy Note8 SC-01K詳細を参照下さい。

SC-01Kの購入は公式のウェブショップから行うと、事務手数料優遇(Xiプラン同士の機種変更なら通常3千円→無料)・頭金無料で安く買うことが出来ます。ウェブ注文の手順・必要な日数・機種変更までの流れは以下の記事を参考にしてみてください。

irumo
ドコモ大画面スマホGalaxy note 8 SC-01Kレビュー 使い勝手を徹底評価

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