本日2016年5月19日より国内で発売開始となったGalaxy S7 edge。今夏最強スマホの一台として投入されたハイエンドモデルなのですが、2015年に発売された「熱いスマホたち」を覚えている人にとっては最高性能=即買いを決めるのは難しいところでしょう。

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今回のGalaxy S7 edgeではCPUに最新のSnapdragon 820(Qualcomm MSM8996)というSoC(System on a Chipの略です)が搭載されており、これは昨年問題児扱いされたSnapdragon 810の後継チップとなります。Snapdragon 810を搭載したモデルに比べて820ではCPU処理能力が大きくアップ(Xperiaの場合は1.4倍だそうです)しているので、一緒に発熱も大きくなってるんじゃないの?というところが気になります。

実際にどの程度熱くなるのかというのは使ってみるまで判らないところですけれど、Samsungの担当者の話を聞いたところでは「防水仕様になって密閉度が上がったため、発熱が心配されると予想されたので対策済み」とのことです。

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防水機能はGalaxyシリーズの中でも珍しく、S7 edgeの目玉機能の一つでしょう。しかし、水が入らない=空気の出入りもシャットアウトしなければなりませんので、防水仕様のスマホは発熱しやすいというのは既存スマホで共通する仕様です。

Galaxy S7 edgeではどのような対策がされているのかというと、内部に「ヒートシンクパイプ」「グラファイトシート」が配置されており、これらが効率的に排熱を促すことでCPU・バッテリー周りの過熱状態を防ぐのだそうです。

この画像では、CPUの上に貼ってある黒いものがグラファイトシート・・・なのでしょうか?ちょっと判りません(苦笑)

Galaxy S7 edgeの内部の様子が見たい人は、修理(分解)チームとして有名なifixitが公開している動画をチェックしてみてください。

日本向けのモデルではワンセグ・フルセグ・おさいふケータイ機能などが追加されているので多少違いがあるのかもしれません。

Snapdragon 810の時もそうでしたが、小さな端末に高性能なものを押し込もうとすると、やっぱり技術的に排熱処理・対策が難しいようですね。Xperia Z4と同時期に発売されたXperia Z4 Tablet(ドコモではSO-05G)では大きな筐体で熱を分散しやすかったのか、発熱問題・バッテリー消費問題はあまり目立ちませんでした。Galaxy S7 edgeは5.5インチという大きめのスマートフォンですので、発熱対策も比較的しやすかったでしょう。

海外のサイトでNexus6P, Xperia Z5 Premium, Galaxy Note5などS7 edgeのライバル機種たちを集めて発熱実験を行ったデータが公開されています。

☆「http://www.androidauthority.com/galaxy-s7-edge-overheat-683024/

ゲームのプレイや動画の再生で負荷をかけて温度上昇を追跡しているようです。他機種に比べて発熱が全くないというわけではないようですが、Xperia Z5 Premiumの次に発熱しにくいという結果になっていますね。

私はデモ機を少し触っただけなのでどの程度実際に発熱対策が功を奏しているのかは体感できていませんが、今のところ海外のレビューを見ても「発熱がひどくて使いものにならない」といった評価で溢れているということは無いみたいですので、過度に心配する必要はなさそうです。

☆「ドコモモデル Galaxy S7 edge SC-02Hのオンライン予約・購入ページ

Snapdragon820でも熱くならない?Galaxy S7 edge 防水仕様に発熱対策を施す