2017年5月25日より発売中のドコモ最新タブレット端末 dtab Compact d-01Jは旧モデル dtab Compact d-02Hから大幅にスペックアップし、実質負担額が0円以下の激安タブレットとして話題になっています。2017年5月時点でd-01Jは全ドコモ端末で最安値となっています(各種割引適用時の実質価格)。

2017年モデルとなる新型のd-01Jは従来モデルに比べて高い処理性能を持つためタブレットの買い替えはもちろん、ガラケーユーザーが「ケータイ+タブレットPC」としてセットで使うのに向いています。

タブレット・スマートフォンの料金を含めた負担額は、ドコモ長期ユーザーの場合、ネット接続・長期割引、そしてタブレットの機種値引きによってたくさんの補助を受けることが可能です。

家族みんなでドコモをつかうのなら、以下のようなイメージです。

内訳/基本プラン
ドコモ光+シェアパック
(ベーシック ~15GB)
代表回線 カケホ+spモード
小回線(スマホ)
×2人分
カケホ+spモード
+シェアOP
小回線(タブ) データ+spモード
+シェアOP
割引分 ドコモ光パック割引
ずっとドコモ割
(プラチナステージ)
合計負担額 28050円

*マンションAタイプの場合を想定。

タブレットの負担額は以下の通りです(2018年5月時点)。

内訳 d-01J 価格情報
本体定価 45,360円
月々サポート ▲64,800円
(2700円×24ヶ月)
実質負担額 -22,032円

すでのドコモスマホを持っているのなら、維持費も安くタブレットは0円以下で入手出来てしまいます。

最近はデータ通信をさせるだけであれば格安SIM(MVNOサービス)を使ったほうが料金面で大幅な節約になることが多いのですが、ドコモの回線品質・サービス品質のまま料金をまとめてシンプルに使いたい人向けに、d-01Jの特徴とタブレット契約・ガラケーとの2台持ちをした場合の料金シミュレーションなどをやってみましょう。

先にタブレット端末の機能全般・料金を公式サイトで見たい人はこちら→「ドコモタブレット – dtab Compact d-01J

d-01Jのスペック比較

まずはd-01Jの性能をざっと把握するため、旧モデルのd-02Hおよび10インチタブレットのd-01H、d-01Gとスペックデータの比較を行ってみましょう。

項目 d-01J d-02H d-01G
(販売終了)
d-01H
発売日 17.05.25 16.01.20 15.02.26 15.12.17
定価 45,360円 49,896円 32,400円 58,968円
機種変価格 実質-22032円 実質-22032円 実質-31,104円 一括0円
OS Android 6.0 Android 5.1 Android4.4 Android5.1
ディスプレイ 8.4インチ 8インチ 8インチ 10.1インチ
解像度 1600×2560 1200×1920 800×1280 1200×1920
重さ 325 g 345 g 340 g 498 g
バッテリー 4980 mAh 4650 mAh 4650 mAh 6500 mAh
CPU Kirin 950
2.3+1.8GHz
8コア
Kirin 930
2.0+1.5GHz
8コア
Kirin 910
1.6GHz
4コア
Kirin 930
2.0+1.5GHz
8コア
RAM 3GB 2GB 1GB 2GB
ROM 16GB 16GB 16GB 16GB
テレビ 無し 無し 無し フルセグ
防水 無し 無し 無し 無し
生体認証 指紋センサー 無し 無し 無し
メイン/サブ
カメラ
8メガ/8メガ 8メガ/2メガ 5メガ/1メガ 13メガ/5メガ

より詳しいデータはドコモ公式サイトを参照下さい。

旧モデルのdtab Compact d-02Hの発売から約1年半ぶりのモデルチェンジとなった新型 d-01Jでは、非常に多くの点で進化を遂げています。販売価格は2016年春モデルと同じ実質負担で買えるのですが、その性能は段違いです。

ではdtab Compact d-01Jの各特徴を見ていきましょう。

2017年モデルのdtabでは、旧モデルに比べてディスプレイが僅かに大きくなり・指紋認証のホームボタンを前面に追加しました。通常物理ホームボタンを前面に設置するとその幅だけ筐体が大きくなってしまいがちですが、d-01Jはd-02Hとほとんど本体サイズが変わっていません。

薄型のタブレットと言えばAppleのiPad mini4が日本では人気がありますが、それにも負けないほどのサイズ感を実現しています。

機種d-01Jd-02Hd-01GiPad mini4
画面サイズ8.4インチ8.0インチ8.0インチ7.9インチ
縦幅216 mm215 mm215 mm203.2 mm
横幅124 mm124 mm121 mm134.8 mm
厚さ7.3 mm7.9 mm7.9 mm6.1 mm
重さ325 g345 g340 g304 g
電池容量4980 mAh4650 mAh4650 mAh5124 mAh
[2017.05.28作成] 各数値は公式サイトおよびメーカーパンフレットを参照しています。公称サイズには「約」が付きますが、ここでは省略していますのでご了承下さい。iPadの電池容量は非公式データとなります。

・・・いや、iPad mini4だとやっぱりd-01Jでも勝ち目はないかもしれませんが(苦笑)、iPad mini4より一回り大きな画面サイズで高解像度ですので、小さな文字でたくさんの情報量をひとつの画面に表示させても見やすくなっています。

8インチサイズのdtabではモデルチェンジ毎にディスプレイ解像度がアップしてきました。2年前のdtabではWXGA → WUXGA → WQXGA (Wide Quad eXtended Graphics Array=幅広拡張クアッド画像素子配列、とでも訳すのしょうか。普通訳さないですけど)となり、フルHDの約2倍の高精細ディスプレイとなります。

8インチサイズのタブレットしては最高レベルが解像度を持っており、画像サイトもテキストサイトも滑らかな表示になっています。

本体の厚みは約7.3ミリとかなり薄く、片手で持ってもずっしりとした重量感を感じさせません。本体のエッジ部分はメタリックに輝くカット加工がされており、高級感もあります。Huawei製品に多いのですが、iPad, iPhoneを彷彿とさせるデザインですね(笑)

今やほとんどのスマートフォン端末で当たり前のように搭載されるようになった指紋認証センサーはdtabシリーズで初めて採用されました。d-01Jの指紋認証センサーは非常に高速・高精度。ボタンは押し込む物理式ではなく、タッチ式で反応します。

管理人は何台も指紋センサーが搭載されたスマホを持っていますが、ここ1~2年くらいのスマホに使われている指紋センサーは本当にすごいです。ボタンにタッチした瞬間にディスプレイの点灯とロック解除が完了しています。

古いスマートフォンに搭載されていた旧式の指紋センサーとは別次元の快適さがあり、いちいちパスワードを入力していた時代には戻れないですね。セキュリティー面はもちろん、ドコモサービスの連携にも生体認証を登録しておけば、各種サービスへ素早く接続出来るようになります。指紋センサーのメリットだけでも旧モデルのタブレットから買い替える価値があると言っていいでしょう。

ドコモのdtabシリーズは基本的に低価格で提供される、ロ~ミドルスペックの端末でした。しかし今回のd-01JではRAM容量が3GBにアップし、重めのゲームやアプリの動作も快適に出来るようになっているようです。

Huaweiのスマホによく使われる「Kirin」シリーズのSoCを採用。Kirin 950シリーズはHuawei honor8, P9(Kirin955)といったハイスペックスマートフォンにも使われています。

ベンチマークのスコアで言えば、Antutu Bench markのスコアでd-01Jが8~9万点程度(同じCPU搭載のMediaPad M3もそれくらいだそうです)、dtab d-02Hが5万点くらいです。Antutuで8万点と言えば2015年のハイエンドスマートフォンクラス(Xperia Z5、Galaxy S6あたり)。現行モデルならSnapdragon 650搭載のスマホと同じくらいです。

2017年モデルの最高性能チップ Snapdragon 835と比べてしまうとスコアは半分くらいということになるのですが、8万点を超えていればほとんどのアプリは快適に動く処理能力です(ベンチマークのスコアがスマホ・タブレットの快適性のすべてを決めるわけではありません)。

本体ストレージ容量(ROM)は16GBのまま変わっていませんが、iPadと違ってdtabでは外部ストレージ(microSD, mirco SDXC最大256GBまで)に対応しますので、たくさんのデータを保存したい人はSDカードを利用しましょう。下手に大容量なストレージを内蔵するより、本体価格が安いほうが便利なこともあります。

これは旧モデルから同じですが、dtab Compactにはアメリカのオーディオメーカー「ハーマン・カードン(harman/kardon)」のデュアルスピーカーが搭載されています。タブレット端末にしては比較的大きな音が出せ、自宅でゆっくりと動画や音楽を楽しみたい人にも向いています。

サウンドシステムはd-02Hの SWS 2.0からSWS3.0というHuaweiの独自規格テクノロジーに更新されています。

dtab Compact d-01JのOSは発売時点で最新ではないAndroid 6.0。しかしd-01Jは将来的にはAndroid 7.0へのアップデート予定があります(2017年5月24日時点)ので、新機能のマルチウィンドウなども使えるようになる見込みです。他のdtabはAndroid 7.0への更新予定がありませんので、最新OSを体験したい人にもオススメ出来ます。

インカメラも2メガピクセル→8メガピクセルへ大幅な品質アップをしており、自撮りやビデオ通話などの利用目的にも使えそうです。

充電用の端子は従来通りのmicro USBです。最近では裏表のないType-C USBが一般的になりはじめていますが、昔のスマホ・タブレットのケーブルがそのまま使えるのはメリットと考えることも出来ます(Type-C USBやLightningで統一したい人にとってはデメリットでもありますが)。

dtab Compact d-01Jの価格・維持費

d-01Jの本体定価はd-02Hより僅かに安く、実質負担額はまったく同じに設定されています。

内訳 d-01J 価格情報
本体定価 45,360円
端末購入サポート -34,992円
(一括値引き)
月々サポート -32,400円
(1350円×24ヶ月)
実質負担額 -22,032円

*2017年5月25日時点、税込み価格。端末購入サポート・月々サポートにはそれぞれ適用条件があります。端末購入サポートの適用期間中に対象外プランへの変更・解約を行うと、割引解除料(d-01Jの場合は17,496円)が掛かります。

→ 2018年5月時点、d-01Jは端末購入サポートの対象外になりました。

内訳 d-01J 価格情報
本体定価 45,360円
月々サポート -64,800円
(2700円×24ヶ月)
実質負担額 -22,032円

☆「ドコモ 端末購入サポートの提供条件について

購入時に本体価格を一括払いすれば10,368円(税込み、12回・24回の分割支払いも可能)となります。

まずはドコモタブレット用プランでd-01Jを1回線のみ契約する場合の料金シミュレーションをしてみましょう。

購入時価格:本体10,368円(Xiプランでオンライン機種変更の場合、手数料・送料無料)

月額料金 内訳
データプラン基本料金 1,836円
spモード 324円
データSパック(2GB) 3,780円
月々サポート -1350円
月々の負担 4,590円

*2年契約の場合。その他ユニバーサル料金、有料オプションを追加した場合は別途料金が掛かるため、この計算は目安としてのみ参考にしてください。

端末代金を24回分割で支払った場合は月額5,022円となります。2年間の負担はおよそ12万円となり、2GBプランだけを契約するのはちょっと高い維持費に感じるかもしれません。ドコモ本家回線と同じ速度品質とは行きませんが、格安SIMの「IIJmio」でデータ3GBプラン(月額972円)+SIMフリーのMediaPad M3を買って使えば、2年間の総額負担は半額くらいで済みますので。

続いてすでにスマートフォンのプランをドコモで契約中の場合はシェアオプション・または2台めプラスとしてタブレットとデータ容量を分け合う事ができます。

月額料金 内訳
データプラン基本料金 1,836円
spモード 324円
シェアオプション 540円
月々サポート -1350円
月々の負担 1,350円

シェアオプションを利用する場合、利用できるデータ容量は親回線が加入しているパケットプラン容量(5GB~100GB)に依存します。

ドコモの最新ケータイ SH-01J(機種変更・本体分割支払い)とセットでd-01Jを使う場合(2台めプラス)も計算してみましょう。

月額料金 内訳
カケホーダイ・ライトプラン
(ケータイ)
1,296円
携帯分のspモード 324円
データSパック(2GB) 3,780円
SH-01J 本体分割代金 1,404円
SH-01J 月々サポート -972円
データプラン(タブ) 1,836円
d-01J分のspモード 324円
シェアオプション 540円
d-01J 月々サポート -1350円
月々の負担 7,182円

*カケホーダイ・ライトは5分以内なら無料の定額通話プランとなっています。5分以上の通話・無料通話対象外への電話をした場合は従量制通話料が加算されます。ケータイプランとの2台めプラスを選ぶ場合、パケット料金変動性の「ケータイプラン(月額300円~4200円)」は選べないはずですので、ここでは2GBプランで計算しました。

AQUOSケータイ SH-01Jのみの維持費・料金プランについてはこちらの記事を別途参照下さい → ドコモ新ガラケー AQUOSケータイSH-01J 機種変更時の維持費シミュレーション

ケータイとタブレットの2台持ちで、月額7千円強の維持費になりました。一般的なスマートフォン1台分の料金くらいで、ケータイ・タブレットの2台を購入することが可能と考える事も出来ます。スマートフォンを1台買って通話もネットも済ましたほうがシンプルではありますが、従来通りの操作感で使えるケータイを使い続けたいし、ネットは大きな画面で見やすい文字表示・迫力のある映像を楽しみたいという人には「ケータイ+タブレット」という運用方法が便利です。

なお、ここからさらに「ドコモの下取りプログラム」を使うことで、実質的な割引・ポイントによる還元値引きを受ける事もできます。また、ドコモの公式サイトで2017年7月31日までに購入すると最大5万円相当のポイントが当たる「オンライン限定 dポイントが当たる2017年夏キャンペーン」も対象となります。

スマホの画面では小さくて見づらい、ガラケーはガラケーで今後も使い続けたい、月々サポートが切れた回線のタブレット買い替えなど、大画面で割安なdtabを便利に活用してみたい人にはオススメです。

☆「ドコモ dtab Compact d-01Jを注文する」/オンライン機種変更(Xi)で事務手数料無料・頭金0円

irumo
ドコモガラケーとの2台持ちもオススメ dtab Compact d-01J(2017) d-02Hからの進化点と維持費シミュレート

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