2018年4月28日に発売日を迎えたソニーの新製品 ワイヤレスアクティブノイズキャンセリングヘッドセット WI-SP600Nを購入して実際に使ってみましたので、詳細レビューをお届けします(2020年1月、ソニーのノイキャンイヤホン WF-1000XM3との比較も追加しました)。

ソニーは2018年春モデルの新製品として、他に左右独立型完全ワイヤレスイヤホン 「WF-SP700N」および低価格なワイヤレスヘッドホン「WI-SP500」、さらに外部の遮らずにイヤホン機能を利用できる「Xperia Ear Duo」なども発売しています。

オーバーヘッドバンド式の一般的なヘッドホンや耳掛けヘッドホン、有線/無線タイプのイヤホンではそれぞれにメリット・デメリットがあります(大きさ/音質/手軽さ/ノイズキャンセリング性能/防滴対応の有無など)。

それらの中で今回レビューをする「WI-SP600N」の特徴は、「ワイヤレス接続」+「アクティブノイズキャンセリング機能」+「防滴性能」の3つを併せ持ちながら、実売2万円というミディアム価格帯の製品です(→ 2019年春時点で、すでに半額程度まで値下がりしています)。

管理人はノイズキャンセリングヘッドホン/イヤホンとして普段BoseのQuiet Comfortシリーズ(20/35)を愛用しています。Boseのヘッドホンに比べて価格の安いソニー製品はどんなクオリティなものなのか、徹底評価していきます(*以下は定価の2万円で買ってしまった管理人の感想です。現在の在庫処分価格で買った場合には、また感じ方が違うかもしれません)。

開封&同梱品

WI-SP600Nには4カラーがあり、今回はブラックを買いました。このブラックは5月上旬時点でメーカー在庫の欠品が続くほどの品薄になっています(ソニーストアのWI-SP600N在庫をみる icon)。

(写真の左上から、ホワイト・ブラック・イエロー・ピンク)

同梱品はイヤホン本体以外に、保証書・簡易操作説明書・マニュアル・USBケーブル・交換用イヤーピース(およびアークサポーター)です。

WI-SP600Nには持ち歩き用の小型ポーチのようなケースは同梱されません。他社製品だとワイヤレスタイプのイヤホン/ヘッドホンには小型ケースが付いていることも多いのですが、パッケージも至って普通なWI-SP600Nには、高級感・プレミアム感はありません。


購入時に装着されているイヤーピースを含み、全部で4セットのサイズがあります。赤→オレンジ→緑(デフォルト)→水色の順番で大きくなっています。この交換用イヤーピースは消耗品であり、紛失・劣化した場合はソニーストアや窓口にて交換(購入?)することが出来るようです。また、穴のサイズは一般的なイヤーピースと同じであるため、他社のイヤーピースと交換することも出来ます。

管理人は密閉感が有る方が好みであるため、早速イヤーピースは低反発イヤーピースに交換してしまいました(以下の音質レビュー/装着感はソニーのデフォルトイヤーピースを使った感想です)。

標準のハイブリッドイヤーピースロングは引っ張るだけで簡単に取り外すことができ、必要に応じて外した状態で清掃・丸洗い・交換が可能です。

サイズ・外観

WI-SP600Nは、耳に装着するイヤホン部分・コントローラー部分・イヤホンを繋ぐコードの3つから構成されており、非常にコンパクトなサイズです。

片手で持つと、このようなサイズ感です。イヤホンを繋ぐケーブルの長さは50センチ強あり、どんなに頭が大きな人でも短くて届かないということはないでしょう。

イヤホン部分にはノイズキャンセリングを実現するための外部音集取のためのマイクが内蔵されています(SONYのロゴ横にある、○デザイン部分)。

こちらがコントローラー部分です。横幅5センチほどのパーツで、表面にはシンプルな音量ボタンと再生/一時停止・通話応答ボタンおよび通知用のLEDランプがあります。

側面にはノイズキャンセリング機能の制御ボタン・電源ボタン、そしてキャップ式の充電用micro-USB接続口があります。コントローラー全体の素材はプラスチックおよびシリコンのようで、バッテリーが内蔵されているわりに軽量なパーツという印象です。

このコントローラーユニットを含めて「防滴性能」の対象です。規格としては「IPX4(飛沫に対する保護等級)」であるため、キャップをしっかりと閉じた状態であれば多少の雨・水しぶきが掛かっても問題なく使用が出来ます(完全防水ではないため、水中での利用・真水/汗/水道水以外の液体が付くような利用はNG)。

本体の重さは実測で22グラムでした(メーカーHPにはアークサポーター無しで21グラムと記載されていますので、ほぼ規定の数値通り)。完全ワイヤレスタイプのイヤホンに比べれば重い(完全ワイヤレスのWI-SP600Nなら1個約7.6グラム)ですが、オーバーヘッドホンタイプのヘッドホン(WH-1000XM2, 275グラム)に比べれば10分の1以下です。

シンプルな有線イヤホンに比べるとやや大きなイヤホン本体ですが、装着感が悪くなるほど大きなものではありません。

イヤホンのスペック・機能

型式 密閉ダイナミック型
ドライバー 口径6mm
接続 Bluetooth ver.4.1 準拠
通信距離 見通し最大10メートル
防滴性能 IPX4(水しぶきに対する耐性)
ノイズ
キャンセリング
デジタルノイズキャンセリング/
アンビエントサウンド切り替え
利用可能時間 最大6時間再生(NCオン)
充電時間 約1.5時間
(0.5A以上のACアダプタで給電可)
対応iPhone* iPhone5~iPhone 7 Plus(2017年12月時点)
ハンズフリー通話 iOS/Androidスマホで利用可
音声アシスタント Siri, Googleアプリを起動可能

*取扱説明書にはiPhone 7 Plus(2016年モデル)までの対応しか書かれていませんが、iPhone X(iOS11.3)でも利用できることを確認しています(ただしすべての動作が可能であることを保証するものではありません)。

Bluetoothで接続可能な一般的なスマホ・パソコン・オーディオ機器ならば、大半の製品で利用ができるはずです。使用したい機器が使えるかどうか心配な場合は、ソニーストア/取扱店のデモ機で試してみましょう。

WI-SP600Nは「IPX4」という防滴性能規格に対応しています。これはあらゆる方向からの水しぶきを掛けて、5分間浸水しないことを確認された仕様という意味です。屋外で雨が降ってきたり、汗が掛かっても安心して利用することが可能です。想定されているのは「真水/水道水/汗」のみであり、それ以外の液体が掛かってしまったときにはすぐに液体を除去・清掃などのお手入れをしましょう。

一方で、「防水」ではありません。水の中にイヤホンを沈めるようなテストや防塵テストは行なわれていません。例えば海レジャーで使うような場合には海水・砂が混入して壊れてしまうかもしれませんので、過酷な状況での利用はオススメしません。

より詳しいスペック情報はソニーストアの公式サイトを参照ください。

☆「ソニーストア WI-SP600N icon

装着感について

WI-SP600Nは屋外での移動、スポーツ時の利用も想定されており、軽く・安定した装着感があります。

アークサポーターを耳介部分にぴったり合わせると、ウォーキング・ジョギング程度の運動では全くズレないくらいの安定性があります。

アークサポーターを外すと重心のズレとコントローラーの重みによって、下がって外れそうになりますので、アークサポーターは付けたほうが良いです。耳に合わない方は、アークサポーターの方向と位置をちょっとずらしてみると良いかもしれません(私も最初にアークサポーターを付けたまま装着した時に、耳に当たって少し痛かったです)。

正しく装着していれば頭を上下前後左右にどんなに激しく動かしても、イヤホン部分が外れることはまずありません。

ただし、コントローラー部分は左側の耳から垂れ下がったような状態になり、左右に体を大きく動かす場合には、ちょっと邪魔です。反復横跳びのような動きが多いテニス、卓球および激しいスポーツをするときにはWI-SP600Nではなく完全ワイヤレスタイプのWI-SP700Nような製品が良いでしょう(激しいスポーツをしながらイヤホンを付けること自体がないかも知れませんけれど)。

このコントローラーユニットがあるおかげで完全ワイヤレスの製品よりも長い連続利用が可能になっているとも言えますので、一長一短といったところでしょう。

音質・接続安定性について

WI-SP600Nは「EXTRA BASS(TM)」という機能シリーズに属しており、重低音が特徴的です。

コーデックとして「SBC/ACC」に対応し、ワイヤレスの状態でも高音質なサウンドが楽しめるようになっています。

ソニーのスマホに入っていたサンプルハイレゾ音源「Bee Moved」を聴き比べてみたところ、ハイレゾ対応の高額なイヤホンに比べると高音域のクリア感がややもの足りない印象です。

ただ、音域の強弱に関しては専用のアプリ(iOS, Android対応。詳細は後述)を使うことで細かくイコライザー機能により好みに合わせて調整が可能です。音質に強いこだわりがある人は音楽のジャンルに合わせて切り替えて使うことも出来ます。

WI-SP600Nでは接続機器と見通し最大10メートルくらいまで離れても利用が可能です。利用する環境によりますが、屋内で使う限りでは接続されたスマホ/PCから1~2部屋移動しても、途切れること無く利用が出来ています。

パソコンと接続させた状態で数時間音楽を再生しつづけてみたところでは、1度も音飛び・音切れに気づくことはありませんでした。接続の安定度は非常に良いという印象です。

接続に関しても、1度設定を行ったPCであれば、イヤホンの電源を入れるとすぐに自動接続が完了し、音楽を聴ける状態となります。

ノイズキャンセリング性能について

WI-SP600Nの一つの目玉機能である、ノイズキャンセリング性能について。この部分が気になるユーザーも多いと思うのですが・・・

はっきり言って、WI-SP600Nのノイズキャンセリングは”おまけ”レベルです。

公式サイトでは

電車内や航空機内などのリスニング時に、走行音やエンジンノイズなどさまざまな騒音を低減します。ノイズをカットすることで、ワークアウトにも没頭できます。

と書かれているのですが、電車内の走行音が大きな場所では、サウンド音量をかなり上げないと周囲のノイズに埋もれてしまいます。

アンビエントモードを使わなくてもイヤホンをしたまま会話をすることも出来ますし、周囲の音もかなり聞こえます。密閉型のイヤーピースによって周囲の音を物理的に遮音しているという以上の効果は、あまり感じられません(遮音性の高いイヤーピースを使うと少しマシになります)

もともとデジタルノイズキャンセル機能では人の声や高い音のキャンセルは難しく、完全に周囲の音をカットするほどの性能をもったイヤホン自体が存在しないと思われますが、WI-SP600Nのノイズキャンセリングの効果は弱めだと感じました

ただ、それでもノイズキャンセリングが全く機能していないというわけではなく、例えば換気扇を回してるキッチンで使うと、ノイズキャンセリングオン/オフの切り替えで低音側のノイズが若干軽減されます。

管理人が持っているBOSEのヘッドホン・イヤホンに比べると、以下のようなレベルに感じました。

NC製品 ノイキャン性能&価格
BOSE Quiet Comfort 35

消音性:100(基準)
ホワイトノイズ:小
価格:39,960円
BOSE Quiet Comfort 20
消音性:80
ホワイトノイズ:中
価格:30,240円
SONY WI-SP600N
消音性:30
ホワイトノイズ:小
価格:20,390円

このくらい差があります(消音性の感じ方には個人差があります。価格は発売時のメーカー定価)。数値はテキトーなのですが、実際に聴き比べるとはっきりと違いが分かるほど、ノイズキャンセリングの効き方には差があります。

BOSEのオーバーイヤータイプヘッドホン Quiet Comfort 35(およびII)では、飛行機や電車の走行音のような大きな音がする環境でも、ノイズキャンセリングをオン(電源が入っているときは常時オン)にすると、フっと周囲の音がカットされることを実感できます。

Quiet Comfort 35でも周囲の音が何もかも消えて無くなるほどではないものの、先程の換気扇の例で言えば、”ゴー…”という羽根が回って排気している音が、「サーッ…」という高めの音を残して、かなり低減されます。

イヤホンタイプとヘッドホン対応を比べること自体に無理があるものの、Quiet Comfort35とソニーのWI-SP600Nでは、ノイズキャンセリング性能には大きな隔たりがあります。

また、BOSEのイヤホンタイプのノイズキャンセリング製品「Quiet Comfort 20」と比べる場合でも、ノイズキャンセリングの効き具合は圧倒的な差があります。

Quiet Comfort 20はワイヤレスではなく有線接続のノイズキャンセリングイヤホンですので、機器とBluetooth接続はできません。このあたりもWI-SP600Nとは全く違う利用目的の製品カテゴリーではありますが、Quiet Comfort 20はイヤホンタイプでもしっかりとノイズキャンセリング機能が実感出来ます。

飛行機の離陸時などにはさすがに周囲の音も大きく聞こえますが、ノイズキャンセリングのオン・オフ時によりノイズカット効果は十分にあり、航行中にも音量をさほど上げずとも音楽を楽しむことが出来ています。

有線接続ですので音切れをすることもなく、バッテリーが無くなっても通常のイヤホンとして音楽を聞くことが出来るのもメリットの一つでしょう(ただし、ノイズキャンセリング利用時の快適さとの差が激しいため、電池が切れたときのストレスも大きい)。

Quiet Comfort 20のデメリットはややホワイトノイズが大きく、音楽をかけていない状態だと「サー」という音がちょっとします。音楽再生中に気になることはありませんが、ホワイトノイズはWI-SP600Nのほうが静か(ほとんど音を感じない)です。

WI-SP600Nのイヤーピースはしっかりとした密閉性がありますので、イズキャンセリング効果はともかく耳栓的な物理的遮音性はそれなりにあります。外音取り込みモードにするとよりクリアに周囲の音を拾うことも出来ますので、耳につけっぱなしで行動することも可能です。

残念ながらWI-SP600Nのノイキャン性能はまだまだ未熟といった印象です。普通の音楽再生・ワイヤレスヘッドセットとしての音質は問題ありませんが、もしノイズキャンセリング機能を重視してこのモデルを選ぶのであれば、ちょっと考え直したほうが良いと言わざるを得ません。

操作性・アプリ

WI-SP600Nでは本体のコントローラーによって音量調整やモードの切り替えが簡単に行えるというメリットがあります。

利用中に電源ボタンを押すと、バッテリー残量を音声で教えてくれます。

電源ボタンの横にある「NC/AMB」ボタンを押すと、ノイズキャンセリング機能→アンビエントモード(周囲の音を取り入れる機能)→ノイズキャンセリングオフ→オン…を切り替えることが出来ます。

WI-SP600Nではノイズキャンセリングをオン/オフにしても連続音楽再生時間は最大6時間と変わりませんけれど、連続待機時間で比べるとNCオン 10時間/ NCオフ 200時間という差があります。NCをオンにしてもあまりノイズキャンセリング効果は感じられませんが(苦笑)、あえてオフにして使う意味も少ないでしょう。

イヤホンの制御はコントローラーにあるボタンでも行えますが、詳細な設定は「Sony/Headphones Connect(iOS/Android用、無料)」を使うことで調整できます。

iPhone X(iOS11.3.1)の場合、WI-SP600Nに初回接続した際にAppのインストールが促されました。

Music Center(旧SongPal)というアプリも同時に提案してきましたが、ヘッドホンの調整は「Headphones Connect」で行います。


アプリを起動するとトップに接続機器として「WI-SP600N」が表示され、iPhoneからノイズキャンセリングのオン・オフ、外音取り込み/ボイス・ノーマルモードの切り替え、イコライザー機能が利用できるようになりました。

イコライザーではデフォルトで設定されている「Bright」「Excited」などのいくつかのモードと、各音域を自分でカスタマイズしたモードを設定可能です。

また、iPhoneのコントロールセンター表示ではヘッドホンの接続アイコンが表示され、ヘッドホンの電池残量も表示されます。

スマートフォンの音楽を聞くためにWI-SP600Nを使うのであれば、Android/iPhoneなどそれぞれにインストールしておきましょう。詳しい使い方はアプリのバージョンによっても異なるため、公式HPおよびアプリ内の説明を読んでください。

まとめ

以上、WI-SP600Nの実機レビューでした。

本機種は「防滴対応のワイヤレスノイズキャンセリングヘッドセット」という売り文句で販売されているものの、ノイズキャンセリング機能について期待しすぎるとガッカリするでしょう。ソニーがワイヤレスイヤホンタイプの製品でBOSE製品やオーバーヘッドヘッドホンタイプのノイズキャンセリング性能を実現できる日はまだ先のようです。

一方では装着感・音質・接続の安定性はソニー製品らしい安定したもので、スマホを使った音楽鑑賞・動画試聴などには十分なクオリティとなっています。

電池の持ち具合も悪くなく、3~4時間しか使えない左右分離型完全ワイヤレスタイプのイヤホンに比べると2倍近い持続性があり、充電のストレスは小さめです。

ノイズキャンセリング機能は残念なレベルだったものの、管理人が別途所有しているノイズキャンセリング対応ではないネック掛けタイプの「h.ear in Wireless(MDR-EX750BT、約38グラム)」に比べて軽く、電池の持ちが良かったので、そこそこ満足出来ました。

総合して、「WI-SP600NはNC性能に期待しなければ、普通に使える防滴ワイヤレスヘッドホン」でした。

WI-SP600Nはソニーの公式ストアで購入すると、会員登録をした時や定期的に貰えるAVクーポンなどで値引き購入が出来ます。

My SONY IDを取得してから購入するとこのクーポン値引きと、2018年7月31日までにWI-SP600Nを含む対象製品を購入して応募するとスポーツ選手のサイン入りシューズがあたる「アクティブワイヤレスキャンペーン」にも応募できますので、WI-SP600Nを懐胎方はチェックしてみてください。

☆「公式 ソニーストア-WI-SP600N icon

2018年8月時点において、WI-SP600Nの投げ売りが進んでいます。ノイズキャンセリングイヤホンとしては全くオススメしませんが、「防滴ワイヤレスイヤホン」としてなら価格が安ければ買ってみるのも良いかもしれません。

2018年時点、さらに安くなってきました。

☆「ノジマ WI-SP600N」/ 13,493円(2018/12/19時点 d払いで最大20倍ポイント還元もあり)→ 11,625円 (2019年5月4日 最大26倍ポイント還元もあり)

2019年5月時点、ついに定価の半額程度まで下がってしまいました。

業界最高クラスのイヤホンノイキャン性能 WF-1000XM3登場

2019年、本ページでレポートしたWI-SP600Nとは異なるシリーズではありますが、「イヤホンタイプでノイズキャンセリング性能がある」製品として、上位モデルのWF-1000XM3も購入してみましたので、比較レビューを少し紹介します。

SP600Nは「2つのイヤホンがコードで繋がった、ワイヤレスイヤホン」でしたが、WF-1000XM3はいわゆる「完全ワイヤレス」と呼ばれるタイプのイヤホンです。

WF-1000XM3の特徴は、なんと言っても「業界最高峰のノイズキャンセリング性能」です。

SP600Nの場合は、ノイズキャンセル性能はあくまで「おまけ程度」という感じの効果しか実感できませんでしたが、WF-1000XM3では機能をオンにすると、明らかに周囲のノイズが低減することを体感できる水準になっています。

オーバーヘッドタイプのヘッドホンにおいて最高峰のBose Comfortシリーズ並とまでは言いませんが、エアコンの駆動音や車の走行音など、日常生活で感じる主要な騒音の音域を明確に「騒音が小さくなった」と感じられる程度に、ノイズキャンセリング機能が強化されています。

また、完全ワイヤレスタイプとしては電池も長持ちであり、ノイズキャンセリングをオンにした状態で連続約6時間、ノイズキャンセリングをオフにすればもっと長い音楽再生が可能です。他社の完全ワイヤレスイヤホンに比べるとWF-1000XM3はやや大型の製品となっていますが、長時間の公共交通機関での移動・オフィスやカフェ・レストランなどの人が多い場所で滞在しつつ音楽を聞きたいのなら、SP600Nより格段に上のノイズキャンセリング性能が生きてきます。

SP600Nに比べてWF-1000XM3のほうがお値段はかなり高くなっていますが(2020年時点で市場相場は2.5万円前後)、ノイズキャンセリング性能・完全ワイヤレスタイプを重視するのなら、圧倒的にSP600NよりWF-1000XM3を選ぶことをおすすめします。

より詳しいWF-1000XM3のレビューは下記ページを御覧ください。

続きを読む →[購入レビュー]ソニーWF-1000XM3ノイズキャンセリングは本当に効くのか? Boseヘッドホンと比較

[購入レビュー]まだBoseには程遠い ソニーWI-SP600Nの防滴・ノイズキャンセリング性能

2 thoughts on “[購入レビュー]まだBoseには程遠い ソニーWI-SP600Nの防滴・ノイズキャンセリング性能

  • 2018年7月7日 at 3:09 PM
    Permalink

    ソニーがBOSE製品やオーバーヘッドヘッドホンタイプのノイズキャンセリングを実現できる日はまだ先のようです。というまとめはおかしい。WI-SP600Nや700Nが劣るのは分かるが、WH-1000XM2などはBOSE製品に勝るとも劣らないノイズキャンセリング性能があると思う。

    • 2018年7月8日 at 11:27 AM
      Permalink

      主語が大きすぎましたね!確かにおかしいので、修正しておきます。

Comments are closed.